アカデミー賞といえば、栄冠を勝ち取る俳優や監督たちだけでなく、レッドカーペットで華麗さを競う女優たちのファッションも注目を集めます。
VOGUEでは、2024年第96回アカデミー賞のレッドカーペットを彩った女優たちのドレスを徹底分析! 今回は、単なる「ベストドレッサー」ではなく、ドレスが持つストーリーや女優本人との調和など、奥深い視点で選出しました。
1. 神話の女神を纏う: アニャ・テイラー・ジョイ (ディオール)
まず初めにVOGUEが注目したのは、アニャ・テイラー・ジョイのディオールです。全刺繍のシルバーのドレスは、まるでボッティチェリの「ヴィーナス誕生」を彷彿させる優雅さ。ティファニーの宝飾品も海のモチーフを取り入れ、統一感抜群です。
「エレガントでありつつ大胆で、ファンタジーの要素も感じられます。まさにテイラー・ジョイの最高のサルトリアル(仕立て)です。」 – Gladys Lai, デジタルファッション シニアライター
2. 大人びたエレガンス:ゼンデイヤ (アルマーニ プリヴェ)
今回は、ゼンデイヤの大人びたエレガンスにも目を奪われました。ベルベット素材のワンショルダーデザインのドレスは、ハリウッド黄金期を彷彿させる気品とドラマが溢れています。
「これまでに見たゼンデイヤのアカデミー賞ドレスの中で、最も大人びていて洗練された印象です。」 – Arquette Cooke, 副アートディレクター
3. 完璧な彫刻: キャリー・ Mulligan (バレンシアガ)
VOGUEチーム全員が絶賛したのが、キャリー・マリガンが纏ったバレンシアガのドレスです。彫刻のようなシルエット、凝ったディテール、そして完璧なスタイリングは、まさにため息が出るほど。
「これは史上最高のアカデミー賞ドレスの一つになるかもしれません。精巧な形、ディテール、スタイリング、そして彼女がどれだけ堂々としているか。100点満点です。」 – Mahalia Chang, デジタルコンテンツ責任者
「ドラマティックなグローブとシルエット、ベルベットの高級感、そして完璧な仕立て。キャリー・マリガンはまさにビジョンそのものです。モノクロームでありながらも、主役級のドレスにふさわしい華やかさを備えています。」 – Gladys Lai, デジタルファッション シニアライター
VOGUEが注目するポイント
今回の選出では、単に「見た目の美しさ」だけではなく、ドレスが持つストーリー性や、女優との調和なども考慮しました。例えば、アニャ・テイラー・ジョイのドレスは、彼女の出演作「デューン」やボッティチェリの名画へのオマージュにもなっています。また、キャリー・マリガンは、映画「Maestro」のプロモーション期間を通じて持続させてきたモノクロームのテーマを、レッドカーペットでも見事に表現しました。
今年のアカデミー賞のレッドカーペットは、女優たちのファッションセンスが光る場となりました。VOGUEが選んだ女優たちのドレスから、ファッションの持つ奥深さを感じ取ってください!